人間関係がスムーズなら仕事はうまくいく!    【第4回】アサーション権

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ご覧いただきありがとうございます。
Career-Nowの杉浦真由です。

これまで、3回にわたりアサーティブコミュニケーションについてご紹介させて頂きました。
※【第1回】 【第2回】 【第3回】の内容はこちらからご覧頂けます。
4回目の本日は「アサーション権」についてご紹介させて頂きます。

アサーション権を心に留めておくことで、自分は大切にされる権利があり、
また、他者も大切にされる権利を持っているという認識が出来ます。
☑こんな事を言ってもいいのだろうか?
☑どんな伝え方が好ましいのだろうか?
など、職場でのコミュニケーションで困ったときに、
より良いアサーティブな自己表現が出来るようになります。

アサーション権は、100以上あるといわれています。
ここでは上の5つの基本的なアサーション権を紹介します。

1、誰からも尊重され、大切にしてもらう権利
  これはアサーションの根底にあるもっとも基本的な人権です。
  「意見」「考え」「気持ち」「価値観」は誰もが持っていて、それを表現することが
  認められています。他者の要求と同じくらい自分の要求も大切にしましょう。

2、自分で行動を決め表現し、結果に責任をもつ権利
  どう考えて、どんな行動を取るか、どんな表現をするかは自分が自由に決めてよく、
  自分が決めた事に対しては責任を取ることができます。
  他者に合わせる必要はないし、他者を変えることもできないのです。

3、誰でも過ちをおかし、それに責任を持つ権利
  人間は完璧ではないので、誰しも失敗や過ちをするものです。
  自分や他者に完璧を求めてしまうと、自分が失敗した際は非主張的になったり、
  他者の失敗に対して攻撃的になったりしてしまいます。
  失敗しても自分の出来る限りの責任を果たせば良いのです。
  失敗から学び、それを活かして次に繋げる事が大切です。

4、支払いに見合ったものを得る権利  
  例えば、買い物をしたり、サービスを受けたりした時に、
  支払いに見合っただけの満足を受け取る権利があります。
  レストラン等で注文を間違えらえた時など、非主張的になり我慢するのではなく、
  そのことを伝えても良いのです。
  しかし、先述の3にもあるように、人間は過ちをおかす事はあります。
  攻撃的にならずに自分の権利を伝えるようにしましょう。

5、自己主張しない権利
  これは、時と場合によってアサーション(自己表現)をしなくてもよいという事です。
  かなり感情的になっている相手に対しては、黙っているのも一つの方法です。
  自己主張しなければいけないというプレッシャーは感じなくても良いですし、
  自分のためにならないことであれば、自己主張しない選択肢もあるのです。
  ただし、自分が「言わない」と決めたのだから、その結果についても責任を持ち、受け入れる事が
  大切です。

アサーション権は権利なので、「しなければならない」ことではなく、「してもよい」というものです。
アサーション権を知っておくことで、自分と他者を大切にする事が出来る様になります。
そして、色々な場面において、アサーティブな自己表現の応用が効くようになってくるでしょう。