人間関係がスムーズなら仕事はうまくいく!    【第5回】アサーティブな考え方

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ご覧いただきありがとうございます。
Career-Nowの杉浦真由です。

これまで、4回にわたりアサーティブコミュニケーションについてご紹介させて頂きました。
※【第1回】 【第2回】 【第3回】 【第4回】の内容はこちらからご覧頂けます。
5回目の本日は「アサーティブな考え方」についてご紹介させて頂きます。

自分も相手も大切にするコミュニケーションが「アサーティブコミュニケーション」ですが、
自分が持っている考え方やものの見方を認識し、アサーティブな考え方をするように心掛ける事で
アサーティブな言動が出来る様になります。

☑失敗が怖くて行動できない
☑思い通りにならないと苛立ってしまう
☑嫌われるのが怖い・傷つくのが怖くて発言できない

上記のような事はありませんか? もし心当たりがあるのであれば考え方をアサーティブにしてみましょう。

■失敗が怖くて行動できない

もし、「失敗したら責められて当然」「絶対に過ちや失敗をしてはいけない」という考え方を持っていたら「失敗恐怖」から自分を十分に発揮するチャンスを失い、非主張的になる可能性があります。
また、この考えを他者に当てはめている場合、周囲の人が過ちや失敗することを許さず、失敗を責めたり、咎めたり、罰を与えたりし、攻撃的になる可能性があります。


過ちや失敗はあり得るもので、相手が失敗した際は責めるのではなく、きちんと理解できるように指摘し、自分が失敗した際は過ちを認め、繰り返さないようにするにはどうしたらよいかを確認することが大切です。

■思い通りにならない時

「思い通りにならなければイライラするのは当然」という考え方は、相手に攻撃的になり悪循環にはまってしまいます。 こんな時は一度立ち止まって「イライラするのは当然だろうか」と、自分の思い込みについて考えてみましょう。 感情は自分が起こしているのであって、相手のせいで起こっているわけではないのです。

自分と100%と同じ考えの人などいないし、思い通りにならない方が普通です。相手の考え方を理解しようと歩み寄る事が大切です。また、同じ出来事や人の言動に対しても、それに対して抱く感情は人それぞれです。思い通りにならない出来事に苛立っている自分がいたら、相手のせいで苛立っているのではなく、思い通りにならない時に苛立つ自分の傾向が、相手の言動がきっかけになって刺激されていると感じてみましょう。そして、その感情が自分にとってどんな意味があるのか確かめてみて、必要であれば自分の言動を見直すか、相手に変化を促すための提案をし、協力してもらえないか「お願い」として、気持ちや願いを伝えてみましょう。

■嫌われるのが怖い・傷つくのが怖くて発言できない

人はいつでも、誰からも愛されたいと望みがちです。 しかし、現実は誰からも好かれることは無理だし、全てのに人に好かれなければならないこともないのです。 「人に嫌われないようにしよう」「誰からも愛されるようになりたい」という傾向が強すぎると相手の反応を気にし過ぎたり、八方美人の言動をとったりしてしまい自分がなくなり、非主張的になる可能性があります。

誰からも好かれるように心掛けるのではなく、自分の好きな人、大切な人に自分を好きになってもらえばそれでよいのではないでしょうか。まず、自分が自分を好きになり、自分を最大限発揮するための方法がアサーティブコミュニケーションです。

また、「絶対に人を傷つけてはならない」という考えにとらわれ過ぎても非主張的になる可能性があります。 人を傷つけない配慮はもちろん大切ですが、現実は、いくら気をつけていても、人を傷つけてしまう事はあります。 人が傷つくことには個人差があり、何によって傷つくかは人によって異なります。
もし、そんなつもりはなくても相手を傷つけてしまった際は、相手が傷ついた事を認め真摯に対応しましょう。逆に自分が傷ついた際は、相手にそんなつもりがなかったかもしれないので、相手を責めるのでなく穏やかにその事を伝え、今後の配慮をお願いしましょう。

上記の3つ以外にも「人を縛る可能性のあるものの見方・考え方」はありますが、人がもっているそれぞれの「ものの見方・考え方」は、各自の生き方の指針となる信念や価値観でもあります。それは、人生において物事の選択や決断を助ける力となるので大切にすることが、自分らしく生きる事になります。
しかし、その考え方を「~べきだ」「当たり前だ」「当然だ」という風に捉えると、非主張的自己表現になったり、攻撃的自己表現になったりしてしまい、自分や相手を縛ってしまいます。
自分の考え方・ものの見方に関して「そのようになることもあるが、必ずしもそうではない」や「それがすべての人に共通なわけではない」と思ってコミュニケーションをする事がアサーティブな考え方となります。